2017年07月28日
浄土真宗での葬儀のマナーを知っておく
一般的に日本では葬儀を行う時には仏教式で行われることが多いですが、中には神式やキリスト教式で行われる場合もあります。また最近では無宗教のスタイルも増えてきました。その中でも浄土真宗はよく聞かれる宗派ではありますが、作法で気をつけなければならない点や、使ってはいけない言葉があることを知っておきましょう。
宗派によって意義づけも異なりますし、読まれるお経や式次第なども違ってきます。それらの葬儀の特徴と流れ、そのあらましを理解しておけば、遺族になってもいざという時に戸惑わず、会葬者も故人を送る気持ちがより深まることでしょう。
例えば、ご冥福をお祈り致しますという言葉や、安からにという言葉はつい使ってしまいがちな言葉ではありますが、実は即得往生の考えがある浄土真宗では、死後の幸福を祈る必要がないとされています。もし、弔辞を依頼された場合は、謹んで哀悼の意を表しますという言葉を使うとマナー違反にはならないでしょう。
そして、香典の表書きも御霊前ではなく、御仏前となるのが正しいです。ただ、こうした詳しい知識を知っているのは門徒の方々や葬儀関係者に限られるかもしれません。また焼香の仕方や、お線香のあげかたにも他の宗派にはない独自の作法があります。
浄土真宗の代表的な一派に「本願寺派」と「大谷派」があります。本願寺派の場合は、お香を額におしいただきません。そのまま一回だけ香炉にくべます。しかし大谷派の場合は同じ所作で二回、香炉にくべます。線香をあげる際には派は関係なく、お線香を香炉の大きさに合わせて2、3本に折り、横に寝かせて供えるのがマナーです。
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